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インドの旅

著者:Takuya Yamazaki

インドの旅

バラナシの朝日

旅人がインドと聞くとおそらく浮かんでくる言葉は、バックパッカーの聖地、物価が安い、ガンジス川、人がうざい、カレー などの言葉ではないでしょうか。

確かに僕から見てもインド人が優しいと聞く事はあまり無かったのですがきっとそれって人の感じ方にもよるんじゃないかなって思いました。


スリランカからインドに入りインド南部を放浪してた時に何処の街に行っても必ず良い人に出会えたし僕が持っていないような人懐っこさや優しさを持ってる人が沢山いました。



日本では礼儀正しい人、時間を守る人、順番を守る人、嘘を言わない人などは良い人って見られると思うけどきっとその考え方ってその国や宗教、生活環境によって随分と変わるような気がします。

勿論インド人が礼儀正しくなくて時間も順番も守らず嘘つきが多いと言ってる訳では決してありません。笑
以前日本でサラリーマン生活を送っていた僕は日常生活で常に何かにしばられて細かい事を常に気にしてなくてはいけない社会にいていつも心の底から毎日楽しかったかと言うとそうでも無かったんです。

東京に住んでた時も外で他人にはなるべく声をかけちゃいけないような気になってたけどインドでは他人に声をかける事で嫌がられたり相手にされない事が全然なくて一人で長距離移動してても結構楽く過ごせました。

毎日が刺激的で子供達と一緒にいれば自分も少し子供になってたり

ちょっと農家さんと道端で仲良くなって農業を体験したくなったらすぐにその場でやらせてもらったり。笑

それがまた結構楽しい!

なんだかインドは自分の気分をそのままさらけ出せる場所だなって思うようになっていった。

僕が元々最初に旅に出た理由も現実逃避でもなければ自分探しの旅でもなくてただ知らない世界を色々見て見たかった事から始まってた。

例え知らず知らず現実逃避と思っていた部分があったとしても何だかんだインドに居る事も場所が違うだけでそれもまた現実。

ストレスの中で一生を終える人生なんてまっぴらと思えるくらい活気あるインド人の生活の中に居ると自然と自分もそうなって行くのが分かった。

ネットなどの悪い噂通りの経験を実際インドに行きそのまま感じてしまった人達も居ると思うけどそれはきっとそうした一部の地域だけを旅した人だけなんじゃないかなと思う。

少なからず僕はインド人の素直なところが結構好きだったりする。


インド人はお互いを良く知って理解すれば普通に友達にもなれた。

ドライブにだって連れて行ってくれた。

遊園地にだって一緒に行ける仲にもなれた。


ど真ん中を見事に撃ち抜いたのに景品は何もなかったけど!笑

家にも泊まらせてもらってインドカレーをたらふくご馳走もしてくれた。




その味がまたかなり旨い!

インドではみんな小さな頃から親の手伝いなどで料理をしているからやっぱり凄いなぁーって思う。

インドのどんな部分を見て旅するのかどんな経験をしたのかによってインドの見え方って全然違うと思うけど尊敬出来る部分も沢山持ってる国だと思う。

普段からパワフルな人が多い環境で生活してたらパワフルに育つ人も多いし

頭で荷物を持つことが普通の環境であるなら頭で荷物を持つ人が居て当然だと思うし。

荷台に人を乗せて走ってもいい環境ならみんなそうすると思うし

牛を食べちゃいけないなら牛が増えるのも当たり前だしフンが落ちてるのも当然で

それは日本人が挨拶するときにお辞儀をしたりする習慣がある事や、日本の社会が時間にシビアなら日本人はそれに合わせて生活するしかないことに似ているんだと思うし、日本のサラリーマンの多くがスーツを来て仕事するようにインドの女性はサリーを着るのが同然だったり。

インド人の中に悪い人もいるように日本人の中にだって悪い人もいるし良い人だって沢山いる。
ついつい僕も旅に出ると日本人がしっかりしてて一緒に居て安心するって思う時も勿論あるけどそれは他の国の人達からしても同国の人と居ると安心する部分はみんながそれぞれ感じているんだと思う。

観光地があまり好きでない自分だけどバラナシでは沢山の日本人の旅仲間達と出会い色々な思い出を作れたらやっぱりそれは楽しかった。

SHAKE HANDS メンバーの旅するミュージシャン祐介さん達と他人の家の屋根に勝手に登って朝日を見た時


だけどせっかくインドに居るならやっぱり一番感動できるのって日本人ともインド人も一緒になって楽しい時間を共有すること!

たまたま見つけた学校で先生にお願いしたら学校見学をさせてくれたバラナシのガンジス川が眺められる小学校にて

授業を見学したり


わざわざ授業を邪魔したり。笑


もしかしたら先生には実際迷惑かけてたかもしれない。。。笑

でも僕なりにインドの子供達にいつもとは少し違う楽しい時間をプレゼントしたくてバラナシで出会ったばかりの旅人ミュージシャンである祐介さんにこの小学校で子供達に音楽を聞かせてあげてほしいとお願いしたところサービス精神の高い祐介さんは心良く引き受けてくれて翌日にこの学校を再訪問。

パフォーマンス能力が何もない僕はこの時に祐介さんのように音楽などの特技を使って楽しい時間を人に与えてあげる事も一つの支援とも言えるんじゃないかと思った。

何か物やお金を与えたり、教育の手伝いをした訳でも仕事を人に与えてあげた訳でもないこうした僕らの行いが支援と呼べるのか分からないし呼べないのかもしれない。
他人から見たらそれがただの自己満足にすぎないと言われてしまうのかもしれない。

だけど一つ言えるのは

きっと皆が僕らとのこの出会いを喜んでくれたのなら僕らがここに来た事に意味はあったんだと思う。


ここは多くのバックパッカー達が訪れる観光地バラナシ。

名前だけで言えば有名な場所でありSHAKE HANDS の旅ダイヤリーのコンセプトに合わない街になってしまうけど、観光地で観光をしなくても自分自身で少し目線をそらして旅をすると自分達だけの少し変わった特別な思い出をいくらでも残せるのがインドであり「旅」なのかなと思いました!

勿論それはインドだけでなく世界中どこにいても同じ事が言えると思うし旅する目的やそのやり方によって旅の楽しさも思い出もまた一人一人変わっていくし、現地の人にとっての僕ら旅人のイメージもまた違って見えてくるんだと思う。


そんな事を考えながら出会いを大切にしてこれからも旅を続けていきたい。

著者について

Takuya Yamazaki author

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