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スリランカ

著者:Takuya Yamazaki

スリランカ

これは僕がバックパッカーになる前からずっと行きたかった国の1つでもあるスリランカを旅した話です。


誰もが名前くらいは知っている第二次世界大戦。 西欧人によりスリランカは侵略され後に日本軍はスリランカを空爆しスリランカは大きな被害を受けた。だがそれでも尚日本を愛した初代スリランカ大統領ジャヤワルダナと日本との深い関係に戦争を知らない僕は興味があり一度はジャヤワルダナ大統領の産まれた国スリランカに行ってみたかったのが僕がスリランカに来た理由であった。

中央アジアの旅を終えて僕は念願のスリランカに入国。

中央アジアは冬スリランカは夏。到着した瞬間から僕の体は体温調節に苦しんだがとりあえず履いていた靴を脱ぎ捨て久しぶりのサンダルへ衣替えし空港の外へ出た。

サンダルがいきなり壊れた。。。
壊れたサンダル

僕は裸足でバスに乗り、裸足でバスを降り裸足で歩きサンダル屋を探した。

「サンダル屋さんが見つかるように」とブッタにもお祈り。
ブッタ

裸足でこの道路はきつかった。
小石の散らばる道路

必要な時に限って欲しいものは見つからないものである。

だがスリランカの人達は想像以上に優しくて楽しくなる予感しかしない。みんな俺の足元を気にせず話しかけてくれる。
スリランカの子供たち
スリランカの人達

ここはスリランカの首都コロンボ。もし東京ででかいリュックを背負ったおっさんが裸足で歩いてたらみんな避けて通るか影でバカにされるかのどっちかであろう。

サンダル破損が僕をスリランカloverに変えた。

そして僕は無事にサンダルを買い電車に乗り通り道になる世界遺産等をかっとばし電車でスリランカ南部の海に向かった。

一瞬で仲間が増えた。みんなでスリランカのお菓子を食べながら修学旅行気分での長距離移動だ。
みんなで撮影

途中から立ちっぱだった僕に「ここ座っていいよ」と子供が席をつめてくれた。僕はスリランカに住みたくなった。
席を譲ってくれた子

帰宅途中の駅員であるおじさんにやたらと親切にしてもらった。もはや同車両のスリランカ人全員と友達になったのではないだろうか。本当に楽しい旅だ。
駅員さんと撮影

そして電車を降りる時もみんなから素敵な笑顔で見送ってもらいながらこの女の子が優しい笑顔で「バイバイ」って言ってくれた。

僕は幸せな奴すぎる!もしここで死んでも悔いはなかった。
女の子の優しい笑顔

そして電車が無事に到着し僕はスリランカ南部の海沿いをひたすら歩く事ににした。 
海沿い

歩いては休み休んでは歩き
海沿い
海沿い

普通はバスを使うくらいの距離もローカルの生活風景をゆっくり見るため歩き続けた。
ココナッツ
ココナッツと海
ココナッツを飲む

みちくさが好きな僕にとって目的地はないくらいがちょうどいい。
みんなで撮影

もはや犬まで僕を笑わせてくれる。
犬

道中気分が変われば少し道をはずしてみたり
道中
道中
道中

自分が今どこにいるかも分からなくなることなんてしょっちゅうある。

だけど人のいないエリアを歩くと時々運悪く野犬に狙われたりする。そんな時は落ちている石ころを拾って犬をビビらせるのが一番である。
石ころ

だけど地図を広げて見ても載ってないような道を歩いても案外出会いや楽しみが石ころのように転がっている。

魚取りを楽しんでいた男の子との出会い
魚取りを楽しんでいた男の子

仕事中の人にも「隣のっていくかい?」って声をかけられる。
トラクターに乗った男性

お寺が森の奥にあるから付いてきて!と小さなお寺を案内してくれた優しい姉弟との出会い。
優しい姉弟
仏像

僕にとってはこうした小さな出会いが旅の目的地だと言っても大げさではない。

重いバックパックを背負いひたすら歩く事は中々大変な時ももちろんあるが疲れたらココナッツでも飲んで休めばいい
ココナッツを切ってくれている男性

暑くなったらアイスクリームを食べればいい
アイスクリームを差し出してくれてるおじいちゃん

道に迷ったら人に聞けばいい。
男の子とおねえさん

どこからでも親切にしてくれる優しいスリランカの人々。
優しいスリランカの人々

目的地をもたないから辿り着ける場所や感じることが沢山ある。
2人で撮影
男の子とおかあさん
お兄さんとお姉さん

綺麗な景色は感動するしその感動は頭の中に残ると思う。
浜辺の景色
ヤシの木
浜辺の景色

だけど人との出会いやそこで受けた優しさって頭の中じゃなくてもっと胸の奥の深いところに残っているような気がする。
3人で撮影
海で遊ぶ子供たち
子供たちと撮影
お兄さんたちと撮影
お兄さんと撮影

少しめんどくさがり屋な自分はカメラをちゃんと持って旅も出来ない旅人だけどアフリカで安く買ったスマフォでも1つがあれば僕の旅の思い出を残すのは充分だった。
子供たち

観光客で溢れかえった場所と場所を目的地として渡り歩く旅より観光地を通過点にしてローカルの生活に触れる旅は本当の地元の人達の姿を見せてくれる。
子供たち

お坊さんとだって仲良くなれるしFacebookだって交換できる。
お坊さんたち

なんだかコーラがいつもより美味しく感じた。
コカ・コーラと海

そして出会いを大切にしながら充実した旅をしていたところに急に誰かから1通のメールが送られてきた。

ダイヤリーの前半に載せた電車の中で出会った駅員さんから家に遊びに来てくれと言う誘いであった。

随分早い再会だが僕は迷わずに遊びに行った。

彼の家は地図にものっていない山道を通りかなり山の上だった。
駅員さん

彼の家では薪を使って火をおこし料理を作り外の水道水をバケツにいれて使う生活であった。
家

彼は森の果物や木の実を沢山とって僕にご馳走してくれた。
ヤシの木
ヤシの木
木の実
木の実

裸のお父さんが取った神の恵みでもあるフルーツをお母さんが愛情もって絞りフレッシュジュースに。なんだかスリランカの日常を味わっている気分がした。
木の実
フレッシュジュース

同じくお母さんが作ってくれた自家製ヨーグルトは最高に旨かった!
自家製ヨーグルト

それからここのお婆ちゃんは目が見えなくてとても不自由そうな生活を送ってたけど、いつもニコニコしていて僕が声をかけたり手を握ったりするといつも笑顔でうなずいて反応してくれた。まるで目が見えないことに何の不満もない。そんな風に僕には写って見えた。
お婆ちゃん

きっとここでの生活は楽なものでない。

お店が近くにある訳でもなければ、ガスが使える訳でもなく洗濯機があるわけでもない。

家の床だって段差だらけだった。

だけどこの家族は自分達の今ある生活の中で自分達の幸せを見つけて楽しんでいるように思えた。

お金や学歴、職種などだけで人を評価してしまう勘違いした愚かな人が世の中にはいるが

お金がないから買える幸せ。

目が見えないから見える幸せ。

愛する家族と一緒に見る幸せ。

きっと人が幸せか不幸せなのかは他人が見ただけで図れるものではなく幸せの物差しはそれぞれが自分自身でもっていて、今の時代では競争社会で成功した人が勝ち組だと世の中では言われたりもするけど、例え経済的に人より貧しい生活をしていたとしても お金で買った大きな幸せよりも、実は自分達の周りにある小さな幸せに気づける心を持った人達もまた勝ち組なのではないだろうか。

スリランカの人達の日常生活が僕にそんな事を伝えてくれているような気がした。

家族みんなで撮影

著者について

Takuya Yamazaki author

SHAKE HANDS リーダー