SHAKE HANDS

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LIFE

著者:Takuya Yamazaki

LIFE

インドのコルカタにてマザーハウスでのボランティアを終えた頃、僕のインドビザもちょうど期限を迎え僕はやや急いでバングラデシュへ入国した。

ダッカ

ここはバングラデシュの首都ダッカ。

アジア最貧国と言われ仕事のない人の数は数えきれないほどいる。

僕がダッカに到着したのは真夜中で暗い街の中を宿を目指し歩いていた。その日は朝食しか食べておらず途中何か安いパンでも買って食べようと考えていた。

その時10才くらいの痩せ細った少女が僕の足を掴み片言の英語で「お腹が減ってます。食べ物を下さい」と言ってきた。

時間が真夜中でありまだバングラデシュを知らない僕はATM の場所も分からずインドの残金をバングラデシュの通貨に両替はしていたものの100円くらいしかなかった。

バングラデシュは僕が旅に出てから98ヵ国目で過去にこうした子供とは何度も遭遇したことがあり正直僕はその場をスルーしようと思った。

だけど、その子は3㎞くらい僕についてきて「お願いします。お腹がすいてます。食べ物を下さい」と裸足でずっと僕のズボンを掴みながらお願いし続けた。

真夜中に店も空いておらず本当に自分でもどうしようか悩みながら歩いていたが どうしてもこの少女を過去のように追い払う気にはなれなかった。

僕が日本人だから思うだけの事なのか旅を続けてきてこう考えるようになったのは自分でも分からないが、真夜中に1人小さな女の子が裸足で道路を親もなしに食べ物を探して歩いている事を考えた時自分は胸が急に苦しくなった。

それはどうしても僕から見た少女は嘘を言って物を乞ってる様子ではなかったからだ。

そしてしばらくして路上にホットミルクティーを売っているおばちゃんを見つけた。

これは僕自身のただの自己満足にとらえられてしまう行為かもしれないが、この気持ちの状況で何もしないことの方が罪だと思いホットミルクティーを買い

「食べ物はないけどこれでも飲んで」

とミルクティーを渡した。

少女は「飲み物は大丈夫だから食べ物がほしいです。」

と答えた。

僕は自分の分も今日は何も買えないために

「食べ物はないんだよ。ごめんね。」と本気で謝った。

するとそれを見ていた地元の大人達が寄ってきて少女に突然怒りだし少女は泣きそうな顔で叱られ追い払われてしまった。

その時の少女は本当に悲しい表情をして真夜中の街に食べ物を求めてゆっくり去って行った事を今でも鮮明に覚えている。

その大人達は僕にこう言った。

「ごめんね。バングラデシュは貧乏な人が多いからこんな感じなんだよ。気をつけて歩いてね。」と。

僕は親切を受けたのにその女の子に申し訳ない気持ちで胸をいっぱいにしながら宿に到着しその日はとりあえずゆっくり休もうと思ったがモヤモヤした気持ちが無くなる事はなかった。

そして翌朝から予定通りバングラデシュの旅をスタートしようと思いダッカの街を散策した。
ダッカの街

僕は都会よりも田舎が好きな事もありダッカをさっとみたら別の町に行くつもりでいた。

するとダッカは他の国々の首都とは全く異なる雰囲気があった。

お兄さん
オジサンと一緒に撮影

凄くみんな気さくで優しい人ばかり

ダッカの人たち1
ダッカの人たち2

誰1人僕を騙そうなんて人と会わない!

ダッカの人たち3
ダッカの人たち4

それでも僕は過去の経験もあり油断はしないように心がけていた。

子供たち
家族と撮影

だけどなんだこのみんなの汚れのない笑顔?

お兄さん
バイクに乗りお兄さん

たまたまなのか分からないけどバングラデシュに来てから本当に嫌な事がないし、みんな良い人ばかり。

僕はもう少しゆっくりダッカを見たくなりこうしたスラムらしき地域にも足を踏み入れた。

村の風景1
村の風景2

そこの子供達は最初は恥ずかしいのか警戒しているのか静かに僕を見てるだけの子供もいるけど
子供たち
子供

こっちから心を開いてあげればみんな喜んでくれる。




バングラデシュの大人の人も愉快で親切な人が多くてそれを見て成長してる子供達もとても良い子ばかりのような気がした。






学校も訪問したけど先生も生徒もみんなステキな人が揃ってた。



写真を見るだけでもどれだけ僕がみんなと楽しい時間を過ごしているか伝わると思う。笑

田舎好きな僕にとってもここ首都ダッカはいつのまにか特別な街になっていった。

みんな写真が大好きで


仕事がある人は毎日暑い中汗だくで仕事を一生懸命する。



だけど駅にはホームレスの子供達がゴミを拾って生活してたりもする。

だけど僕はバングラデシュで100人出会って100人に親切にされたと思う。

バックパッカーでありながら旅する事を忘れバックも背負わず毎日夢中で人との触れ合いを楽しんだ国バングラデシュ

まだまだ経済的、生活環境的にも世界トップクラスに問題の多い国だけどきっとこの国はこれから良い国になっていく可能性を十分秘めていると僕は思う。

観光客はほとんど来ないし以前はテロなどの問題で沢山の命を失い更に観光客が減ったらしいけど僕はこの国の人が大好きだからこれから何度でも来ようと思う。

十分な食料がなくても

良い家に住めなくても

新しい命はどこにでも必ず誕生してくる

ステキな大人達がこれだけいてその背中を見て育っていく子供達がこれだけいるんならきっとバングラデシュは変われると思う。


その手伝いが少しでも出来る人にいつかなれるように僕は僕で離れた国にいても努力していきたい。

旅を通して見たもの、

感じた事、その全てが貴重な経験だと思う。

そしてその経験をどう生かすのか考える事はもっと大切なんだと思う。

そして僕はこの後色々な事を考えさせられながらネパールへ渡る。

この日の2日前にバングラデシュ航空ネパール行きの飛行機墜落にて乗客全員が亡くなる事故が起こりその乗客のほとんどがバングラデシュとネパールの子供達だった。

バングラデシュで出会った空腹の少女もみんなが僕に与えてくれた優しさもスラム街で抱っこした赤ちゃんも その全てが僕のバングラデシュに対する想いを強くさせ その矢先でこれからバングラデシュを支えて行く大切な沢山の命を奪った悲しい事故。それらは僕の心に永遠に残り「SHAKE HANDS 」を創る大きな一つのきっかけになったと思う。

僕はこれからも世界中でSHAKE HANDS をして小さな事を積み重ねて何かをゆっくり変えていきたい。

著者について

Takuya Yamazaki author

SHAKE HANDS リーダー