国土の大部分が砂漠でありながらも北部カスピ海地方には多くのみどりがあり南部にはペルシャ湾そして石油が豊富にとれるなど実は資源に恵まれた中東の大国イラン。
現在日本は令和元年を迎えた中、イランの核所有問題でトランプ大統領からさらなる経済制裁を受けイランとアメリカは武力衝突寸前の状態に。
イランにも大切な仲間達がいる自分にとって日本の石油の値上げが問題とかではなく戦争になる状況が心配になり今回は僕から見たイランをブログに書く事にしてみました。
一般的に日本人がイメージするイスラム宗教や中東諸国は治安が悪いなどの固定概念は考えずただ「同じ人間が暮らしている」と言うくらいの気持ちでイランを訪れ旅をしました。
過去にアメリカ旅をした事もあるので両国を旅して感じた事を伝えられたらなと。
まず両国の歴史背景で言えばアメリカとイランは現在の日本とアメリカのように仲が良く友好的な時代もあったがイラン人の若者達がアメリカ大使館を占領し多くのアメリカ人を400日以上に渡り人質にした事件をきっかけに断交しアメリカもイランを嫌うようになり経済制裁を今だに続けている。
これを日本などの治安の良い国の人々がテレビなどで見たらイラン人は危険と感じる人も居るだろう。ただ現在行われている香港国民が命がけのデモを起こしている事と同じように国民が命がけで何かをするには必ず大きな理由があるのも事実。
これはやり過ぎと思う人もいるかもしれないけど何故こうなったのか真実を知ってる人が実際に日本人にはどれくらいいるのだろう。。
それはイラン人の若者達がアメリカ大使館を占領した元々の理由はアメリカがイランの石油資源の権利を奪おうとしたからです。
イランの経済を成り立たせている石油が奪われる事がイラン人にとってどーゆー事になるのかそれを知りながらその命の資源を奪おうと考えたアメリカは本当に身勝手の一言しか出ないしそれはトランプ大統領のアメリカファーストと良く似た行為かもしれない。
オバマ大統領の時はイランに対する経済制裁を軽くするかわりに核はこれ以上造らないでほしいと言うGIVE&TAKEな約束条件を出して それをイランは守っていたのに対しオバマからトランプに政権が移った瞬間 核を全部無くさないと経済制裁だ!はまたまた身勝手な命令だった。
僕はイランを旅しながら人の優しさに沢山触れる中でイラン人は本当に優しい国民性をもっていると感じたし僕が出会ったイラン人は少なからず皆平和を望んでいた。
僕らと同じように綺麗な景色を見る事が好きで
僕以上に他人に対しても笑顔を大切にしていて
日本人やアメリカ人がお寺や教会でお祈りする文化があるようにイスラム教徒もモスクでお祈りをしている。
決してイラン人がキリスト教徒を嫌っているとかはなくただアメリカが繰り返した裏切りや身勝手な行為が信用出来ないだけなんだと思う。
石油を奪う事はイランの収入源を奪う事であって人が生きる為に重要な物を奪われたら誰でも怒って当然な事。
宗教上男女の関わり方に厳しいイランだがアルミタとの付き合いもあって僕はイラン人の日常生活を存分に味わいながらみんなから親切にしてもらった。一人旅をしていて何度も騙された経験を持つ自分にとって現地の人を信じて過ごせる時間は本当にありがたかった。
発展するためにあるかの様な国際社会環境の中で今失われつつある日本の伝統や文化とは間逆にイランの地方には今も昔も変わらないものがあった。
どの国にも良い人も悪い人もいるけど国民の上に立つ政治家だけは国民を大切にしなくてはいけないし、例え国がボロボロになったとしても人が居る限り国は何度でも立て直せると思う。
それならアメリカファーストのトランプは自国民を守るために正しい事をしているから良いのでは?と感じる人もいるだろう。
でも自国を守るために身勝手なやり方や武力で他人の人生を傷つける事はさらなる憎しみを生み出しそこから罪無き国民の命を奪うテロリストまで生み出し酷ければ戦争にまでなってしまう。罪無き国民が命を奪われるリスクを増やす事は本当にアメリカファーストなのかと疑ってしまう。国際社会をビジネスのようにするトランプ政権は必ず失敗し痛い目を見る事だろう。
その時に最もその犠牲になるのは国民なのだから。
一般的に国民が求めるもの程 政治にとっては自国発展を止める都合が悪い事ばかりなのかもしれないけど、多くの国民が幸せになれない危険な世界をつくったのもまた発展国の政治家達がつくりだした社会。
本当はみんなが笑って幸せに人生をおくれる世界にする事だけが人にとってもっとも重要な事なのだと思うし国と国だけでなく人と人が繋がれる世界を政治の問題で壊さないでほしい。
イランを旅してから戦争や国際社会問題について深く考えるようになったけど
アメリカが強いから日本は仲良くするべきとか イランは危ないから行かない方が良いとか何処の誰かも分からないメディア、テレビや教科書で習う知識よりも自分がこの旅で”人”から受けた真心、優しさ、思い出を常にバックパックに詰め込んで ”国” ではなく自分が心から笑い合える ”仲間” を大切にしてこの世界を旅しながら生き抜いていきたい。
イランは本当の仲間を裏切らない素晴らしい人達ばかりだから。
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